遺 言


遺言が活用される場合


 遺言がよく活用される場合として、次の場合などがあります。

ア 夫婦のみで子がいない場合に、配偶者と兄弟(代襲相続人である甥姪)との共同相続となるのを避け、配偶者にのみ相続させようとする場合

イ 子が何人かいるが、面倒をみてもらうなどして頼りにしている子にだけ相続させようとしたり(この場合、他の子の遺留分を侵害する問題はあります。)、相続の割合を変えようとしたり、子ごとに相続させる財産を指定する場合

ウ 後妻と先妻の子だけがいる場合に、相続の割合を変えたり、各相続人に相続させる財産を指定する場合

エ 家業や個人経営の会社の経営権を特定の子に継がせ、他の子には別の財産を相続させようとする場合

オ 相続人以外の縁者(内縁の配偶者、世話になった知人等)又は公益団体等に遺贈しようとする場合